読書時々業務、一時的にお勉強ブログ

大阪の鍼灸師・介護福祉士のブログです。本の話、お仕事の話、今取り組んでいる勉強の話、など。

エビデンスあるいは漢学

「AあるいはB」というタイトルの付け方、一時期現代思想界隈で流行ってたよね?

思想としての〈新型コロナウイルス禍〉

思想としての〈新型コロナウイルス禍〉

  • 発売日: 2020/05/23
  • メディア: 単行本

 ジュンク堂書店の新刊書のコーナーに面出しされていたので手にとってみたら、與那覇潤さんの論考が面白くて買った本。「歴史(ワクチン)が切れたあとに 感染爆発するニヒリズム」という題で、雑誌「談」に掲載されていたものを再掲したもの。
 エビデンス主義の終焉という文字が目に飛び込んできて、一応仕事内容にエビデンスが求められるような仕事に普段ついている手前、エビデンス主義の終焉と書いてあると、何が書いているのか気になってしまいます。

 >>エビデンス論客の最大のあやまちは、単なる方法論のひとつに過ぎない統計処理を、マウンティングの道具にしてしまったこと。<<

 エビデンス主義の前提に近代合理主義というのがあって、人間は理性があって合理的に行動するというのがあるけれど、実際、今回の新型コロナ騒動でも、人々はエビデンスを無視して、ティッシュを買い占めるような不合理的な行動*1を取ったし、そもそも近代合理主義に無理があるんだろうなと思うので、表向き近代にお付き合いしながらも、それとは裏腹に近代合理主義を、あるいはエビデンス(至上)主義を疑ってかかるのも大切かな、と思う今日このごろです。


漢学と医学 (講座 近代日本と漢学 第3巻)

漢学と医学 (講座 近代日本と漢学 第3巻)

  • 発売日: 2020/02/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 ツイッターのフォロワーさんに『漢学と医学 (講座 近代日本と漢学 第3巻)』へ論考を寄せている方がいて、前から気になっていた本だったんだけれど、せっかくジュンク堂に寄ったから買おうと思っていたのに、なかなかこの本が見つからず、ずっと館内を彷徨ってた。というのも、本屋のデータベースの配架が「中国哲学概論」になっていたから、その周辺を探していたんだけれど、結局、白川静先生の本などが並んでいる棚にあったというオチで、ジュンク堂のデータベースしっかりしろよ、と思う反面、漢学についてもう少し知識があれば、その棚まで探せたのかもしれないと、自分の教養の無さを反省しました。

 しかし、今日この2冊を手にとったのは、単なる偶然では無い気がしてます。

*1:ゲーム理論で説明されるから合理的?